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【2022年9月16日公開決定】ネタバレなしであらすじを解説!東野圭吾「沈黙のパレード」書評

沈黙のパレードのレビュー Book

今回は大好きな作家さんです、またこの秋に映画公開予定の人気シリーズの原作本です

沈黙のパレード / 東野 圭吾

こちらの小説は、2018年に文藝春秋より出版されました、東野圭吾 著「沈黙のパレード」です。

この本ですが「容疑者Xの献身」「聖女の救済」「真夏の方程式」など、物理学者「湯川学」が登場するガリレオシリーズの第四作目の長編小説となります。

この記事を読んで分かること
  • 2022年9月16日公開予定の映画「沈黙のパレード」の概要
  • 「沈黙のパレード」のあらすじ、本を読んだ感想
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2022年9月16日 公開決定!主演は福山雅治

こちらの小説は今年の秋に映画として公開予定です

https://galileo-movie3.jp
  • 出演:福山雅治、柴崎コウ、北村一輝
  • 監督:西谷弘
  • 脚本:福田靖
  • 音楽:菅野祐悟、福山雅治

主演は前回に引き続き、探偵ガリレオこと「湯川学」役に福山雅治

そして警視庁捜査一課の刑事「内海薫」役として柴崎コウ、捜査一係長の刑事「草薙」役に北村一輝が出演予定です。

それから映画「容疑者Xの献身」「真夏の方程式」から引き続き、西谷弘が監督福田靖が脚本を担当しています。

またツイッターで映画「沈黙のパレード」の公式アカウントも公開されています。

前回の「真夏の方程式」から実に9年ぶりのガリレオシリーズの映画ということで、今から楽しみですね

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「沈黙のパレード」のあらすじ

ネタバレなしであらすじを解説!東野圭吾「沈黙のパレード」書評

今回もネタバレにならないように、冒頭のあらすじのみ書きますね

静岡のとある古い民家で火事が起こり、そこで2人の遺体が発見されます。

その遺体は1人はその民家にもともと住んでいた老婆で、そしてもう1人は当時19歳で行方不明とされていた並木佐織と判明します。

鑑識によると2人とも少なくとも死後3年は経っているとのこと。

そしてその並木佐織の殺害の容疑者として、その民家に住んでいた老婆の一人息子である蓮沼寛一が捜査線上に浮かび上がります。

この蓮沼ですが、実は以前にも類似の事件で逮捕歴がありました。

その事件というのは、23年前に本橋優奈ちゃんという女の子を拉致し殺害したというもので、その時も蓮沼は殺人容疑で逮捕されています。

ですが、蓮沼は取調べで終始黙秘を貫き、出てきた証拠も状況証拠ばかりで決定的な証拠もなかったため、逮捕から一転裁判で無罪となります。

その時の優奈ちゃんの事件を担当したのが、当時捜査一課で駆け出しの刑事だった草薙でした。

そして、今回も並木佐織の殺害容疑として蓮沼が逮捕され、本事件の捜査に草薙と内海が所属する捜査一課が担当しますが、前回と同様今回も蓮沼は取調べで終始黙秘を貫きます。

また、殺害から遺体発見までかなりの時間が経っていたということもあり、今回も蓮沼が殺したという決定的な証拠は見つからなかったため、蓮沼は不起訴となりそのまま釈放されます。

つまり蓮沼は1度だけでなく2度も逮捕されますが、どちらの事件でも無罪となります。

そして蓮沼は釈放後に並木佐織の両親の元を訪れ、警察からあらぬ殺害の嫌疑をかけられ逮捕されたためその賠償金を払えと並木夫妻に迫ります

蓮沼が娘を殺害したと信じて疑わない並木夫妻は、蓮沼の言い分に激怒し二度と現れるなと追い返します。

ただ蓮沼が不起訴で釈放されたことで、また自分たちに接触しにくるのではないかという不安に駆られ、怯えた日々を送ります。

だが、その後意外なことが起こります。

蓮沼が仮住まいとしていた産廃会社の物置から、蓮沼本人が遺体で発見されます

奇しくも遺体が発見された当日は、並木夫妻が住んでいた地域の町おこしとして年に1度のキクノ・ストーリー・パレードの日であり、多くの人がその街に集まっていた日でした。

果たして蓮沼は殺害されたのでしょうか。

その事件の謎を解くために、捜査一課の要請を受けたガリレオこと湯川が事件の解決にあたります。

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「沈黙のパレード」を読んだ感想

パレードの画像

この物語は当初は2つの事件の加害者(ただ、実際には無罪になりましたので容疑者ですが)である蓮沼がなぜ殺されたのか、そしてどうやって殺されたのかというところに焦点が当たります。

ですが、蓮沼が殺された動機やトリックを解明していくと、そこには蓮沼が過去に関わった2つの事件が密接に関連しており、次第に過去の事件に焦点が移っていきます。

蓮沼が過去に起こした優奈ちゃん事件とは一体何か、そして並木佐織の事件の真実は何か

そして、この2つの事件の真相が明らかになってくるにつれ、今回の事件との関わりや全ての事件の真相が見えてきます。

そして、タイトルにもなっている「沈黙のパレード

なぜ蓮沼はパレードの当日に殺されたのか、殺害トリックとしてパレードがどう関わってくるのか、そのあたりもこの本の大きな見どころだと思います。

殺人トリックの意外さ、そして個々の事件をパーツとして組み合わせると1枚の大きな事件の真相が見えてくるあたりは、東野圭吾の小説の面白さが存分に発揮された本だと感じました。

また、物語とは別に映画のシーンとして楽しみなところもあります。

それは物語の終盤で、なんと湯川がギターの弾き語りする場面が出てきます。

今まで音楽に無縁のイメージだった湯川教授がギターでなんの曲を弾くのか。

ちなみにこのギターの場面は終盤の重要なシーンなので、福山雅治が弾き語りをする場面が映画でもみられそうです。

作中の弾き語りのシーンは完全に映画化を狙って書いたんじゃないかなって思いました